ご縁があり、昨年度より いちき串木野市 教育委員会主催の 高齢大学 に登壇しております。

これが実に楽しい。

私の感想は、さておき・・・本題に入ります(笑)

高齢大学での講演テーマは「心の健康体操!日常で使えるアンガーマネジメント~イライラと上手に付き合うヒント~」です。

皆様が元気でイキイキ・ニコニコした生活を送ることが目的ですが、もうひとつ大切な目的があるのです。

それは「参加して下さった皆様が、孫や近所の子供に上手な怒り方のルールを教える」ということ。

子供は、基本的に周りの大人の感情表現や考え方をコピーします。

例えば「怒ることは悪いこと」「怒りは我慢するもの」「怒りの感情は悪者」「人を殴る」「怒鳴る」「大声を出し、自分の意見を押し通す」「机をバーンと叩いて怒る」「命令口調で当たり散らす」「物を壊す、物に当たる」という風な不適切な感情表現や考え方をそのままコピーしてしまうということです。

怒りを正しく理解した大人に囲まれて、子供が育つことを切に望んでいます。

もし将来、子供が感情をコントロールできないくらいの出来事、「プチッ」と切れそうになる出来事に遭遇したとしても、怒りの感情について正しく学んでおけば、衝動的な行動をせず、相手を傷つけずに済みます。

また激しく自分を責めることもなく、自分の気持ちと正直に向き合うこともできます。

怒りを適切に扱うことができる大人、そんな大人に囲まれて子供が育つなら、悲しい事件や事故も減るのではないかと考えています。

高齢大学での講演は、上手に怒れる大人を一人でも増やすという活動です。

講演後に嬉しい言葉をいただきます。

「目から鱗だった」

「本当に大切なことだね」

「怒るときの3つのルールを孫に教えます」

「主人に優しくなれそうだわ」

「いい声ね、先生、今度は歌って♡(笑)」

「また講演に来てくださいね」

まだ小さな活動ですが、今後も続けていきたいと思います。

アンガーマネジメントを理解して下さる市職員の方々に心から感謝です。

怒りを上手に表現できる大人が多い地域で育った子供たちは、きっと大人になっても周りと上手にコミュニケーションをとっていくことでしょう。

地域全体で子供を育てていきましょう。

「お父さんは小さい頃ね、おじいちゃんから怒るときの約束を教わったんだー」

「ママはね、隣の家のおばあちゃんから怒る時の3つのルールを子供の頃に教えてもらったんだ」

と子供からそのまた子供に代々語り継がれていく。そんなほのぼのとした情景が目に浮かびます。

家族で大切にしていることが、世代を超えて伝わっていくとよいですね。